『流れ星が消えないうちに』クランクアップ

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長いようであっという間でした。撮影を通じて感じた「今のフィルムコミッションの在り方」について書いてみました。

 先ほど武蔵野市での最後のロケ地から撮影本体を送り出しました。あとはラストシーンを撮影したら無事終了となります。

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 今回はこれまでと違って武蔵野映画社の単独ではなく、共同製作という事で色々と学ぶところがありました。自分たちの良さと弱点を身をもって知ることの出来る良い機会となったわけです。

 地域で映画を製作し続ける意味を見出す事ができた製作とでも言いましょうか。武蔵野映画社の様に地域を舞台として映像コンテンツの企画・製作を行う会社とロケを誘致するフィルムコミッションの関係性についても考えが深まる事となりました。

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 様々な地域にあるフィルムコミッション(以下FC)はあくまでもロケを誘致するというアプローチになります。しかし、全国にこれだけFCが増えて来ると、「どれだけの事をやってもらえるか?」「こっちの地域の方がこんな事までしてくれる」という、いわゆる価格競争の様な様相を呈してくるんじゃないでしょうか?もうすでにそうなっているのではないか?と思います。

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 FCの立場と制作の立場ではやはり考え方も違います。FCには分からない製作の事情と言うのもあると思いますし、「本当に制作部が求めているのはなにか?」がFCにうまくつかめない状況もあったりすると思います。

 また、ロケ誘致には成功したものの、ただロケ地として使われただけでその後のプロモーションにつながらない。等の悩みも出てくるのではないか?と思います。

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(武蔵野市内の撮影場所に関しては全て武蔵野市フィルムコミッションと制作部が協力して決めていった)

 今回の製作を通じて感じたのは、本当にロケを誘致して地域活動を活性化させたり、地域発信をやっていきたいのであれば、地域に密着した制作チームも合わせて誘致・編成するのが良いのではないか?という事です。

もっと言えば、製作委員会に参加できる企画・製作集団も必要不可欠ではないでしょうか。

 FCの本音は「ロケを誘致して地域をアピールしたい」(地域によっては別の思惑もあると思いますが、、、)だと思います。しかし、FCが撮影を通じてをやりとりするのは、製作委員会や監事会社等から委託された制作会社がほとんどです。

 この制作をする制作会社やプロデューサーというのは、映画を作るまでが業務内容となりますから、基本はポスプロが終わると彼らの手を離れてしまいます。

 本当にFCが求めるものはその先にあって、それは製作委員会と宣伝会社、配給会社によって進められていきます。管轄する人が変わる訳ですね。

 撮影中のロケーション→配給宣伝時のプロモーションとプロジェクト全体に渡って関わっていく事で初めてFCの本当の目的が達成できるわけですので、ロケを誘致しただけではまだ充分に目的を達成できていないと言うのが実情ではないか?と思います。

 しかし、FCは基本的にはボランティですし、ひとつの作品が終わったらまた次のロケ誘致・支援をしていかなければなりません。人員もそれほど多い訳ではないので、ロケ支援をしながら前の作品のプロモーションもやっていくと言うのはとても大変でしょう。

 そこで、地域にFCと足並みのそろった製作委員会に参加できる企画製作会社があれば、ロケ誘致のタイミングで出資金を持って製作委員会に参加して、ロケ終了後のプロモーションも地域と連携した提案をしていくという事が可能になります。

 その為にはリージョンプロダクトプロデューサーの存在が必要不可欠なのではないかと思います。リージョンプロダクトプロデューサーという肩書きが本当にあるのかどうか分からないのですが、地域での撮影とプロモーションを双方にメリットがあるように進めていく役割のプロデューサーです。

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(今回の制作では、三鷹市のフィルムコミッションとも連携。行政区分を越えたFCの連携という事例を作る事ができた)

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(三鷹市フィルムコミッションのHPでのエキストラ募集)

 作品とプロジェクトの全般を見渡す事ができ、地域の事情等を熟知してそれらのバランスがとれるバランサーの役割ができる。また、制作の場面でも積極的に現場に参加できるスキルも兼ね備えている事が大切なのかなと思います。

 武蔵野映画社が今後歩むべき道は、そういったポジションを取って製作者と地域がウィンウィンの関係を創り出す事ではないか?と感じました。大切なのはバランス感覚であり、どちらかに偏り過ぎてもいけないというとても難しいところがありますが、今回の様にひとつひとつ製作を積み重ねて、経験を積んでいきながら、FC始め地域の様々な団体や個人との連携を深める事で他地域にはできない体制を強化していく事が大切なのではないか?と確信しました。そして、それと同時にしっかりとバランスのとれるリージョンプロダクトプロデューサーの人材を育成する事であります。

 まだまだ目に見える結果を出すには課題や問題が山積みではありますが、少なくともこれまでに8本の長編作品に関わってきた経験は、大きな財産になっていると思います。
 この機会にこれらの財産をもう一度振り返って見つめ直して、今後の道すじをしっかりと立てていきたいと思います。

本日のメニュー紹介はハントンライスです!金沢に行った時に知りました。魚のフライに限らずコロッケやメンチでもやっちゃってます!

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